相続で知っておくべき6つの基礎知識
相続で知っておくべき6つの基礎知識
誰もが一度が頭を抱える問題が相続です。相続は決めるべき内容が多く、時間と手間がかかってしまいます。また、多くの人が相続の経験がありませんので、実際に直面するとどう対応すればいいのか分からなくなります。そこで今回は相続で知っておくべき基礎知識を6つ紹介していきます。
〇遺言書
相続を円滑に進める存在が遺言書です。遺言書には遺言以外にも自身の資産の処分や持ち主の指名など、細かく今後の対応について書かれている場合があります。基本的に遺言書の内容は全て尊重されます。ですので、遺言書があれば相続人で面倒な相続の話し合いをする必要はありません。遺言の中には空き家などの売却についても書かれている場合があります。その際はその内容に従って相続人が対応することになります。また、遠方の売却なども同じです。相続人が松戸に住んでいても、関西などの遠隔地に空き家があれば、遺言書に従って処分する必要があります。
〇財産の有無
相続で大きな問題となるのが財産の有無です。目に見える遺産や資産は分かりやすいですが、本人が生前、資産を隠している可能性もあります。また、先程のように空き家などのボロ屋を所有し、その存在を忘れている可能性もあります。ですので、全ての財産の確認は徹底して行わないといけません。また、財産には資産になるものではなく、マイナスの債務などもあります。特に空き家などのボロ屋は資産としてマイナスの価値しかない場合もありますので、相続の際には注意が必要です。
〇相続の種類
相続には「単純承認・限定承認」というどちらかの相続方法があります。単純承認は被相続人の遺産や債務など全ての財産を相続する事を意味します。全ての資産ですので借金を相続する事もあります。また、単純相続の場合、特に手続きなどはいりません。
一方の限定承認とは「条件付き」で相続する事を意味します。その条件とは「マイナスの財産がプラスの資産を上回った場合、プラスの財産の範囲内でマイナスの資産を相続する事です。限定承認をする為には資産の整理が必要です。プラスとマイナスの資産を整理する必要があります。整理した上でマイナスの資産が多い場合は限定承認が可能になります。
また、相続をしない「相続放棄」する場合もあります。相続放棄はその名の通り、全ての相続を放棄しますので資産価値のない負債となるボロ屋や借金などのマイナスの資産を所持しないで済みます。ただし、被相続人の不動産に住んでいた場合、住めなくなってしまう為、注意も必要です。
〇遺産分割協議
遺産分割協議とは、その名の通り遺産を分割する協議のことを意味します。遺産分割協議を進めるには「相続人が全員参加」、「協議の結果を記録する」この2つが必要になります。相続人全員で遺産分割協議を行わないと成立しません。1人でもかけている場合で行っても、その話し合いは無効になります。相続人が松戸近くではなく、遠方に住んでいる場合であってもきちんと時間を設けないといけません。
全員が揃った上で話を行い、その結果を書類に残さないといけません。後々協議内容に相違が生まれない為にも書類に協議内容を記録することが大切です。
〇相続税の申告
相続において、忘れていけないのは「相続税の申請」です。遺産分割協議で決めた相続をもとに税務署に相続税の申告をしないといけません。申請し、納税しないと申告漏れになります。また、相続税の申告・納税は「10か月」以内に行わないといけません。ですので、自分が相続する内容が決まったら、直ぐに税務署に行くことをお勧めします。また、相続した物件や遠方の売却を進める場合も税務署に相談することが可能です。
〇相続登記
最後は「登記の変更」です。相続が変更した場合、登記変更する必要があります。特に不動産などの資産は所有者の登記を変更しないと、正式に所有者に変わりません。ですので、相続登記は必要書類を用意して、法務局に行かないといけません。また、登記関係は細かく複雑な内容になっていますので、司法書士などの専門家に相談することをお勧めします。また、登記変更だけでなく、遠方の売却を進める場合は不動産仲介業者に依頼することも大切です。
終わりに
今回紹介した6つの基本知識は相続において、知っておくべき最低知識になります。実際に相続に直面する前に頭に入れて整理しておくことをお勧めします。